歯を1本失うと何が起こる?歯の役割とお口を健康に保つポイント

健康な歯

こんにちは。
あおば台デンタルクリニック、院長の青木です。

歯には、「嚙む」以外にもさまざまな役割があることをご存じですか?歯の健康は見た目だけでなく、健康寿命にも大きく関わっています。
今回は、あまり知られていない歯の役割と、すぐに始められる簡単なケア方法をご紹介します。

嚙む以外の歯の役割

歯の「嚙む」以外の役割には、次のようなものがあります。

発音しやすくする

歯は、舌や唇と同じように、言葉をはっきり発音するうえで重要な役割を担っています。

美しい表情をつくる

歯があることで、咀嚼(そしゃく)筋や表情筋がしっかり働き、美しい表情を作ることができます。

体の姿勢を保つ

奥歯がしっかり咬み合うことで、顎と頭の位置が安定します。これにより、首や肩の筋肉への負担が軽減し、自然に良い姿勢が保たれます。

脳に刺激を与える

食べ物を噛むと、歯の下にある歯根膜を通じて脳が刺激を受けます。よく噛むことで脳が活性化し、記憶力の向上やストレス軽減などの効果が期待できます。

歯を1本でも失うと起こる影響

歯を1本でも失うと、さまざまな身体機能に支障をきたすことがあります。

  • 咀嚼能率(食べ物を噛み砕く効率)が低下する
    大人の歯は通常28本あり、親知らずを加えると合計32本です。歯は「切歯」「犬歯」「小臼歯」「大臼歯」の4種類に分けられます。
    特に大臼歯を1本失うと、咀嚼能率が約40%も低下するといわれています。
  • 見た目が老けて見える
    歯を失うと顔の筋肉が衰え、頬がこけたり口元がへこんだりするため、実年齢よりも老けて見えることがあります。
  • 発音しづらくなる
    前歯が抜けていたり、大きな隙間があると、空気が漏れて発音しづらくなります。
  • 体のバランスが崩れやすくなる
    歯がないと咬み合わせが悪くなり、体のバランスが崩れやすくなります。

歯を健康に保つ習慣

歯を失う主な原因は、歯周病です。歯を守るためにも、毎日適切なケアを行い、予防に努めましょう。ここでは、歯の健康に役立つ4つの習慣をご紹介します。

栄養バランスの良い食事

朝・昼・晩の食事や、間食の内容・回数・時間をできるだけ一定に保ち、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
むし歯の原因となる過剰な糖分の摂取は控えるよう心がけましょう。また、歯の表面の汚れを落とす働きがある食物繊維や、歯の健康維持に役立つたんぱく質を豊富に含む食材を積極的に取り入れると効果的です。

歯みがき

歯垢を除去するために重要なのが歯みがきです。適切な歯ブラシや歯みがき剤を選び、正しい歯みがき方法を身につけることで、歯垢を効果的に除去し、歯周病やむし歯を予防できます。
また、歯間ブラシやデンタルフロスも併用するとさらに効果的です。

水分補給

定期的に水分を摂ることで、お口のうるおいを保つことができます。唾液の分泌が促されることで、食べかすが洗い流され、細菌の増殖が抑えられ、むし歯や歯周病の予防につながります。

歯の定期検診

歯科医院で定期的に検診を受けることで、お口のトラブルを早期に発見し、適切な治療につなげることができます。

まとめ

歯には「食べる」だけでなく、正しい発音や見た目、姿勢の維持、脳の活性化など、多くの重要な役割があります。当院では、これらの機能を維持するために、定期検診や専門家による歯のクリーニング(PMTC)、個別に合わせた歯みがき指導などをご提供しています。
お口の健康に不安がある方は、ぜひ一度ご来院ください。

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