秋バテが引き起こす口腔トラブルとその予防法

こんにちは。
あおば台デンタルクリニック、院長の青木です。
9月も半ばを過ぎ、過ごしやすい日が増えてきましたが、皆さんの体調はいかがでしょうか。
夏バテはよく知られていますが、夏から秋への季節の変わり目には「秋バテ」に悩む方も多くいらっしゃいます。秋バテによる体調不良は、お口の健康にも影響を及ぼすことがあります。
今回は、あまり知られていない秋バテが原因となるお口のトラブルとその対策についてご紹介します。
秋バテとは?
秋バテとは、夏から秋にかけてみられる疲労感や食欲不振、だるさなどが現れる体調不良のことです。主な原因は、昼夜の寒暖差による自律神経の乱れや夏の暑さによる疲労の蓄積などが挙げられます。
秋バテがお口に与える影響
秋バテは、全身だけでなく、お口の健康にも影響を与えます。
唾液減少とお口の乾燥
空気が乾燥することに加え、秋バテによる自律神経の乱れにより唾液が減少するため、お口の中が乾燥しやすくなります。その結果、口臭が発生しやすくなるだけでなく、むし歯や歯周病の原因となる細菌が増殖しやすい環境が作られます。
免疫力低下による炎症
からだの疲労が蓄積すると、免疫力が低下します。そのため、歯や歯ぐきの腫れや痛みなどが起こりやすくなります。また、普段は抑えられているむし歯や歯周病の原因となる細菌も活発になり、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。
食生活の乱れ
秋バテで食欲がないと、甘いものや、のどごしのよい柔らかい食べ物に偏りがちです。これらの食品はむし歯の原因になるだけでなく、噛む回数が減るため唾液の分泌も減少し、お口の自浄作用も低下します。
秋バテ対策は、お口の健康を守ることにもつながる!
日頃から、次の点に注意しましょう。
- 水やお茶をこまめに飲み、お口の中を潤しましょう。
- 栄養バランスの良い食事を心掛け、よく噛んで唾液の分泌を促しましょう。
- 十分な睡眠時間を確保し、しっかりと疲れを取りましょう。
- 適度な運動や趣味を楽しみ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
当院でできる秋バテ時のお口のケア
当院では、秋バテによるお口のトラブルを防ぐために、以下のサポートを行なっています。
- 唾液の分泌を促すアドバイス: 唾液腺マッサージなど唾液の分泌を促進するアドバイスをします。
- 食生活のアドバイス: むし歯や歯周病になりにくい食生活についてアドバイスをします。
- 歯科検診:むし歯や歯周病のチェックを行います。特に、初期のむし歯や歯周病は自覚症状が出にくいため、定期的な検診が大切です。
秋バテは、お口の環境にも大きな影響を与えます。もし「最近、お口の中が乾きやすい」「歯ぐきが腫れている気がする」など、お口の中に変化や痛みを感じた場合は、お気軽に当院までご相談ください。