片方だけで噛む癖のリスクと改善方法について

こんにちは。
あおば台デンタルクリニック、院長の青木です。
「食事のとき、気付くといつも同じ側で噛んでいる」「鏡を見ると、顔の左右のバランスが違う気がする」そんな違和感を抱いたことはありませんか?
もしかすると、その原因は無意識のうちに片側だけで噛む「片噛み」の癖かもしれません。片噛みを放置すると、お口の中だけでなく、顔のゆがみや全身の不調につながることもあります。
今回は、片噛みが引き起こすさまざまな健康リスクと改善方法について解説します。
まずはセルフチェック!
ご自身に片噛み癖がないかチェックしてみましょう。
食事の際、お口に食べ物を入れたときに、舌で左右のどちら側に食べ物を寄せる傾向があるかを確認すると、癖のある側がわかります。
放置は危険!片噛みが引き起こす3つの悪影響
片噛みを放置すると、全身にさまざまな悪影響を及ぼします。
【1】顔のゆがみ
片噛みをする側の筋肉は緊張し、反対側の筋肉はゆるみます。そのため、片噛みを続けていると、この顔の筋肉の左右差が大きくなり、「左右の目の高さが違う」「片方のほうれい線だけが濃い」といった見た目の変化が起きます。
【2】顎関節症を引き起こす
噛む力が偏ることで顎に負担がかかり、「顎関節症」を引き起こすこともあります。顎が痛んだり、口を大きく開けられなくなったりします。
【3】全身のゆがみ
片噛みによって片方だけの筋肉が緊張すると、頭を支える首に負担がかかります。その結果、体幹の軸がずれて、肩こりや頭痛など全身に悪影響を与えることがあります。
片噛みの主な原因と歯科医院での治療法
片噛みの原因はさまざまですが、多くはお口の中のトラブルに起因します。ここでは主な原因と歯科医院での治療法を解説します。
むし歯や歯周病による痛みがある
片側の歯にむし歯や歯周病があり、痛みを感じる場合、無意識にその歯を避けて反対側ばかりで噛むようになります。
- 治療法:むし歯や歯周病の治療を行い、痛みの原因を取り除きます。
抜けた歯や取れたつめ物・かぶせ物を放置している
歯が抜けたままになっていたり、つめ物・かぶせ物が取れたままになっていたりすると、その部分ではうまく噛めないため、反対側で噛む癖がついてしまいます。
- 治療法:入れ歯などで抜けた部分を補う治療やつめ物・かぶせ物の再装着などを行います。
咬み合わせや歯ならびが悪い
咬み合わせや歯ならびが悪い場合、そもそも左右均等に噛むことが難しい状態です。そのため、噛みやすい側だけで噛む癖がつきやすくなります。
- 治療法:左右バランスよく噛めるようにするために、矯正治療を行います。
顎の骨格に問題がある
まれに、顎の骨の形や大きさが左右で異なっているなど、骨格自体が原因となっているケースもあります。
- 治療法:外科的な手術が必要になることがあります。まずは、歯科医院で精密な検査を受け、診断することが重要です。
歯科治療と並行して行いたいセルフケア
歯科医院での治療と並行して、ご自身で癖を改善する意識を持つことも大切です。
- 食事の際は、左右の奥歯を均等に使って噛むよう意識しましょう。これを続けることで、自然とバランスよく噛めるようになります。
- キシリトール入りのガムを使い、左右均等に噛む練習をするのも効果的です。
片噛みの癖がある方は、お早めに歯科医院へ
片噛みは単なる癖だと軽視されがちですが、放置すると顔の歪みや顎関節症、さらには全身のバランスの崩れにつながる恐れがあります。しかし、むし歯や抜けた歯の放置、咬み合わせの不具合など原因はさまざまで、ご自身で特定するのは困難です。
当院では、お一人おひとりの状態を丁寧に診察し、最適な改善策をご提案します。ささいなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

