「硬いものを噛むと顎にいい」は間違い?噛む回数を意識しよう

よく噛んで食べている少女とおばあちゃん

こんにちは。
あおば台デンタルクリニック、院長の青木です。

お子さんの食事が、つい食べやすさを優先して、やわらかいメニューばかりになっていませんか。
また、ご自身も「噛むと歯が痛む」「歯がぐらつく」「入れ歯が合わなくて食事がしにくい」といった不調を感じることはありませんか。
「よく噛む」ことは、お子さんのお口の成長だけでなく、ご自身の健康維持にとっても大切です。「硬いものを噛むと顎にいい」と思われがちですが、大切なのは「硬さ」ではなく、「噛む回数」です。
今回は、よく噛むことのメリットや硬いものを噛みすぎるリスクについて解説します。

噛みしめる強さではなく、噛む回数が大切

大人も子どもも、硬いものを強く噛むことよりも、噛む回数を増やすことが重要です。まずは1口30回以上噛むことを目安に、よく噛んで食べることを意識してみましょう。

よく噛むことの5つのメリット 

【1】満腹感を得やすく、食べすぎを防げる

食事を始めてから脳の満腹中枢が働くまでに、少し時間がかかります。よく噛んでゆっくり食べることで、満腹感を得やすくなり、肥満の防止につながります。

【2】脳への血流が増加し、認知症予防が期待できる

よく噛んで顎を開け閉めすることで、顔の骨や筋肉が動き、血流が増加します。脳への血流も増えるため、脳細胞の働きが活発になります。反射神経や集中力、記憶力、判断力が高まり、老化や認知症の予防に役立つとされています。

【3】唾液がたくさん分泌され、お口の健康を守る

よく噛むと、唾液が十分に分泌されます。唾液には、消化を促進する消化酵素(アミラーゼ)や、食べ物を包み込み、のど・食道が傷つかないようにする物質(ムチン)などが含まれています。加えて、食べ物のカスや細菌を洗い流す作用があり、むし歯や歯肉炎の予防にもつながります。

【4】細かく噛み砕くことで、胃腸の負担を軽減する

食べ物を細かく噛み砕くことで、唾液に含まれる消化酵素(アミラーゼ)とよく混ざり合います。その結果、消化しやすくなり、胃腸への負担がやわらぎます。

【5】食材をじっくり味わうことができ、味覚が発達する

よく噛むと唾液と食べ物がよく混ざり合い、食材本来の味をしっかりと感じられるようになります。また、食べ物の形や硬さ、香りもじっくりと楽しめるため、味覚の発達につながります。

「よく噛む習慣」が子どもの顎の成長と歯ならびを左右する

成長期の子どもは、噛みごたえのあるものをよく噛むことが大切です。よく噛むことで、顎の骨や筋肉の成長が促されます。
上顎は小学校低学年から中学年頃に成長し、下顎は思春期に成長します。この時期に、やわらかいものばかり食べていると、顎の骨が十分に発達せず、歯が生えるスペースが狭くなってしまいます。その結果、歯ならびや咬み合わせに悪影響が出ることがあります。
そのため、成長期の子どもの食事は、さまざまな硬さの食材をバランスよく取り入れましょう。自然と噛む回数が増え、顎の発達を促すことにつながります。
また、子どもの時期によく噛む習慣を身に付けることが大切です。

硬いものを噛みすぎるとよくない?

硬いものばかり食べると歯に大きな負担がかかり、歯が欠けたり、ひびが入ったりするほか、肩こりや頭痛などを生じる可能性もあります。
さらに、ひび割れが歯の根まで及ぶと(歯根破折)、感染を起こして抜歯が必要になることもあります。
せんべいや豆菓子、フランスパンなどの硬い食品は、食べすぎや食べ方に注意しましょう。

噛むことに不安を感じたら歯科医院へ

今回は、「よく噛む」ことの重要性と、「硬さ」よりも「回数」がポイントであることを解説しました。
お子さんの歯ならびや咬み合わせが気になる保護者の方は、歯科医院に一度ご相談いただくことをお勧めします。
また、噛むときに歯がぐらついたり、痛みを感じたりする場合は、歯や歯ぐきにトラブルが起きているサインかもしれません。早めに受診しましょう。
当院では、歯科検診をはじめ、むし歯・歯周病の治療や予防など、お口の悩みに幅広く対応しています。少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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